北上商工会議所 青年部（北上YEG）

　北上商工会議所青年部は昭和60年２月に会員47名で設立され、歴代会長、ＯＢ・ＯＧや関係各所並びに会員の皆さまのご尽力により、創立40周年を迎えることができました。心より感謝を申し上げます。

　さて、この40年を振り返ってみると我々を取り巻く環境は大きく変わりました。日本の生産年齢人口は減り続け、2040年に団塊ジュニア世代が65歳以上の高齢者となることで激減します。ほぼすべての業種業態が人手不足となり、推定５万人の生産人口が不足すると言われています。一方、2045年には第四次産業革命が起こり人間の行っている仕事の大半をＡＩが行う時代が来ると言われています。これは地方だけではなく、数十年先に予想される日本の未来です。

　こうした時代だからこそ、北上ＹＥＧとして、会員相互の親睦と連携を密にし、研鑽を積みながら、北上でしかできない魅力ある事業を創りたいと思います。そしてメンバーの企業が良くなり、地域が良くなることで皆が笑って暮らせる明るい未来を創り出すスタートの一年としたいと思います。

　今年度、北上ＹＥＧは周年事業を通じ諸先輩方に感謝の意を伝えるとともに、単会のさらなる進化・発展に向け行動を始めます。進化・発展に必要なもの、それが５年先、10年先を見据えた北上ＹＥＧ中期ビジョンです。中期ビジョン策定の目的は、中期的な単会の課題解決や事業構築、政策提言の方向を定めていくことです。そのためにはまず、ＹＥＧの理念を正しく理解する機会を設けます。また、今後政策提言を行う上でも、複数年度にまたがった計画や提言書作成が想定されます。目標からぶれずに事業を実施していくためにも理念とビジョンがその道標となります。単会の意見や要望を抽出しながら、メンバーや地域は何を求めているのかを明確にし、中期ビジョンや政策提言に必要な情報を集約していきます。

　既存事業においても、会員減少に伴う予算の縮減や業務負担の増加といった現状を踏まえ、予算や人員配置にムリ・ムダはないかを再考しながら、ＹＥＧの理念をもとに本質を追求し、時代に求められるＹＥＧを体現するためのブラッシュアップを図って行きたいと思います。今年度は４つの委員会を設置し、魅力ある事業の創出と発信、出席率向上、会員拡大に資する事業を行って参ります。

　“ここ（北上）で生きると決めたなら、ここで良くなる方法を考える”。

　北上ＹＥＧのメンバー一人ひとりに価値があり、無限の英知と知恵があります。それら彩とりどりの価値を結集し、魅力ある事業を創り出し、新たな未来を共創しましょう。